MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

MBA受験のためのIELTS総論

MBA留学をしようと思ったら、普通の日本人には避けて通れない英語関係の試験。多くの受験生はTOEFLかIELTSのどちらかを選ぶことになる。一般的なのはやはりTOEFLだけど、ヨーロッパ志望だった自分は結局IELTSを選択した。

自分のIELTSの受験履歴は以下の通り(えぇ、10回も受けてしまいましたよ。。。)。

 

1. 2012/01/11  7.0 (L6.5 R9.0 W6.5 S6.5)
2. 2012/02/18  7.0 (L7.0 R7.5 W6.5 S6.0)
3. 2012/05/26  7.0 (L7.0 R8.0 W6.0 S6.0)
4. 2012/06/30  6.5 (L6.5 R7.0 W6.5 S5.5)
5. 2012/07/12  7.0 (L7.5 R8.0 W6.0 S6.5)
6. 2012/07/22  7.5 (L7.0 R9.0 W7.0 S6.0) ←出願に使ったスコア
7. 2012/11/24  7.0 (L6.5 R8.5 W6.0 S6.0)
8. 2012/12/15  7.0 (L7.5 R8.5 W6.0 S5.5)
9. 2013/02/02  7.5 (L8.0 R8.5 W6.0 S7.0) ←出願に使ったスコア
10. 2013/02/23  7.5 (L8.0 R8.5 W6.0 S6.5)

前提としてMBA受験以前の英語力の状況が大事だと思うので説明しておくと、まずいわゆる純ドメです。試験関係では、TOEICを大学2年生のときに1回だけ受けて、そのときのスコアが845(R445 L400)。試験対策は多少したものの、お試し的な気分もありつつ受けたら、それなりのスコアが出ちゃったので、それ以上受けるのを止めてしまった感じ。

就職後は、何度か英語の勉強をしようと思いもしたけど、仕事で日常的に英語を使うような環境でもないので、毎回挫折。ただ、まだMBA受験を目指す前だけど、英語なんとかしなきゃねっていう思いが強くなって、2010年の夏からわりとまじめに勉強に取り組み始めて、2010年7月から1年間はGabaでマンツーマンの英会話コースを受講。ちなみに、なんでGabaかって言うと、高いお金を払ったことで自分にプレッシャーをかけたかったっていう贅沢な方法(笑)。

その後、2011年5月にMBA受験を決意してからはTOEFLを意識した勉強を始めたわけで、実際にTOEFLを初めて受験したのが、9月。スコアは84だった。純ドメの初受験としては決して悪いスコアではないんだと思う。でも、スピーキングが対策をしていなかったとはいえ15というスコアで、かつ今後勉強して点が伸びるんだろうかって不安になるくらい打ちのめされたのもあって、TOEFLより日本人に合ってるという話を聞いていたIELTSにあっさり鞍替え。2011年10月からはIELTS対策を始めた。

とは言え、IELTSに移行したところで、スピーキングとライティングは期待してたほど楽ではなかったというのが現実(笑)。だから、思いのほか受験回数が増えちゃったけど、結果的にはIELTSで正解だったんじゃないかなあと思っている。TOEFLのほうが参考書や予備校などが数段充実しているけど、おそらく目標スコアに到達するためのトータルの工数はIELTSのほうが少なくなるケースが多いんじゃないかと。

それと、学校が設定してる要件にも注目。自分の志望校のなかには、TOEFL105 or IELTS7.5という学校もあれば、TOEFL110 or IELTS7.5という学校もあって、純ドメ的には後者を見ちゃったら、IELTSを選ぶしかないでしょう。しかもセクション別の要件が課されている学校もあるので、志望校の英語要件をちゃんとチェックしておかないと、あとでショックを受けることになることも。

注意しないといけないのはTOEFLとIELTSでセクションごとのスコアの出やすさに違いがあること。TOEFLはL、R、Wの3セクションは純ドメでも20点台後半や満点を取る人がいて、Sだけがへこむパターンが多いと思う。一方で同じ人がIELTSを受けたとして、LとRはそれなりに高いスコアを出せると思うし、Sはやっぱり簡単ではないのは同じはず。一番の違いはWだ。純ドメでTOEFLのWで満点を取った人はたくさんいるだろうけど、IELTSのWで9.0を取った人なんて聞いたことがない。たぶん7.0を取るのも結構苦労する気が。Wが意外とスコアが出にくいことは念頭に置いておいたほうがよいと思う。

TOEFLでスコアがなかなか伸びなくて、IELTSに移行する人が多いみたいだけど、自分みたいにわりと最初の段階からIELTSって決めてかかると無駄は少なくてすむ。でも、初期にやったTOEFL対策も間違いなくIELTSに役に立ってはいるんで、最初は、受験できる学校の幅が広いTOEFLに取り組んでみるのも悪くはないかもと思います。