MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

MBA用エッセイカウンセラーを選ぶ基準(2)

自分が選んだエッセイカウンセラーはRound One(以下、R1)だ。カナダ在住のネイティブの兄妹でやっていて、兄のStephenが全クライアントの出願戦略などの面倒を見つつ、エッセイカウンセリングはクライアントとの相性を見て、兄妹で分担している。自分は、妹のEmmaにエッセイカウンセリングを担当してもらった。

Stephenが担当するストラテジックガイダンスでは、全体の受験スケジュール、出願ポートフォリオの策定をまず行い、スコアメイクの状況に応じて、相談しながらそれらの調整を行っていくことになる。また、学校に質問や交渉をする際に、どのような言い方でアプローチするとよいかなどもアドバイスがもらえるので心強い。なので、受験期間中に困ったことがあれば、Stephenに相談するようにしていた。もちろん、カウンセラーの言うことが絶対ではないので、最後は自分で判断することが大切だけど。

夏まではスコアメイクに専念し、エッセイカウンセリングは秋からというのがR1の基本方針なので、エッセイカウンセリングをスタートさせたのは9月(そこまでにスコアメイクが終わったわけではないですが。。)。CVの作成とキャリアゴールの策定を最初に行い、その後は学校ごとに推薦状とエッセイの作成を行うという流れ。基本的には週1回のアポイントメントで、繁忙期にはそれ以上の設定も臨機応変に行っていた(逆にGMATの試験日前後はアポをなくしたりも)。

エッセイカウンセリングのスタイルは、きっとカウンセラーによって結構違うんだと思うけど、1校分のエッセイ作成については、R1だとおおよそ以下のような感じ。

 
【Week 0】
エッセイのアイデアを考える宿題が出されるので、次のカウンセリングまでに提出する。

【Week 1】
エッセイアイデアに対するフィードバックをもらってネタのブラッシュアップ。宿題として推薦状とエッセイのドラフト作成を作成して、次のカウンセリングまでに提出。

【Week 2】
アポイントメントの時間(通常は1回2時間)を使って、こちらが用意したドラフトの編集作業をカウンセラーが行う。アポイントメント時間終了後に編集済みのエッセイが送られてくるので、内容を確認して、修正すべき点があれば、次のアポイントメントまでにカウンセラーにフィードバックする。

【Week 3】
フィードバックした部分を再編集してもらう。

こうしたやりとりを、カウンセラーがお互いの作業量を考えてコントロールしながら進めていく。例えば、実際はA校のドラフト作成とB校のネタ出しは並行して行われたりしている。それと、最初に準備する学校の分は推薦状もエッセイも時間がかかるけど、2校目以降はネタがかぶっていれば、完全に新規作成する必要もないので、労力は軽減されていく。

これらのやりとりは基本的にはメールベース。アポイントメントの時間はSkypeでやりとりするが、自分が書いたドラフトについてカウンセラーから質問があった場合には、Skypeチャットで質疑応答を行っていた。なので、普段はSkype通話でがっつりということはあまりない。そういう意味では、口頭ベースの英語のやりとりに不安を抱えている人でも、あまり心配はいらないといえると思う。

また、これは人によって賛否あるかもしれないが、R1は2人ともクライアントに対して厳しいタイプの人ではない。よそのカウンセラーだと、厳しいダメ出しの嵐で泣きたくなるみたいな話を聞くこともあるけど、R1にそういう厳しさはないかな。もちろん、ネタがダメな場合はそういう指摘はくれるので、あくまで言い方の問題だけど。

ずっとメールとSkypeのやりとりだけなのかというとそんなこともなくて、Stephenは年に1~2回は来日して、そのときにクライアントと面談をするので、Stephenとはちゃんと顔を合わせることはできます(Emmaとは直接会ったことはないけど)。

最終的には、第一志望群の学校にちゃんと受かったということもあって、エッセイカウンセリングをR1にお願いしたことは満足している。


ちなみに、R1は契約前にStephenとSkype面談があって、契約するかどうかをR1側が判断することになっている。ここで受け入れ拒否というのがどれくらいあるのかはわからないけど。自分の場合は、園芸雑誌の編集をやっていたというちょっと変わったキャリアをStephenがおもしろがってくれたのをよく覚えている。そんな非典型的なバックグラウンドの自分でも大丈夫だったんだから、よほど英語力に難ありとかでないかぎりは大丈夫なんじゃないかと思うけど。