MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

ケンブリッジへ行ってきた

オックスフォードにいる以上、ケンブリッジも見ておかねばと思いながら、早11か月。夏の選択科目の課題も目途がついてきたので、インターンで東京に戻る前にと思ってケンブリッジへ行ってきた。ケンブリッジMBAも受験したんだけどビジットはしてないし、それ以前の旅行でもケンブリッジには寄ってないので、完全に初訪問。

うちのMBA生の間で、オックスフォードとケンブリッジのどっちがいいかという話になると、国籍を問わずみんな言うのが、1年間住む街という観点で見たら断然オックスフォードという話。要はオックスフォードの方が街が栄えていて生活に便利という話だと思う。もちろんオックスフォード側の人の意見なんで、ケンブリッジの人がなんて言うのかはわからないけど。

で、行ってみた感想としては、「あれ、言うほど大差なくない?」って感じ。わからないけど、たぶん中心部の栄えてるエリアはみんなが言うようにオックスフォードの方が広いんだと思う。でも、ケンブリッジも十分にあちこちにいろいろお店やらがあるように感じたのは、オックスフォードは住み慣れて狭く感じているのに対して、ケンブリッジは初めてで地理感覚がつかめてなかったからなのかな。よくわかりません。

カレッジをはじめとする大学の建物が散在している街並みは基本的には似ているんだけど、そうは言ってもこの2つはやっぱり違う。ケンブリッジはケム川がハイライトだと思う。街の中心を流れていて、いくつものカレッジがこの川沿いに建ち並んでいる。少し中心から外れた辺りでもケム川の岸辺が憩いの場みたいになっていてすごく雰囲気がよかった。オックスフォードはテムズ川が流れてるんだけど、中心からは若干外れていて、その支流というか運河はあちこちに張り巡らされているものの、ケム川のような存在感はない。

この差が如実に表れるのがパンティング(手こぎの小さなボートに乗るアクティビティ)。ケム川でパンティングをするケンブリッジの方がきれいな景色を楽しめるのは間違いない。実際、ケンブリッジの方がパンティングの乗り場が混んでいたように思う。

一番の観光名所となるカレッジとしては、オックスフォードのクライスト・チャーチに対して、ケンブリッジはキングズ・カレッジということになるんだと思う。どっちもチャペルが名物だけど、チャペルとしてはキングズ・カレッジの方がすごいかな。ただ、クライスト・チャーチはハリー・ポッターの撮影に使われたダイニングホールっていうもう一つの見所があるけど。

もう一つ、大きな違いとしては、公園の存在がある。ケンブリッジは比較的街の中心に広めの公園がいくつもあって、寝転がったり、スポーツを楽しんだりする人たちがたくさんいた。オックスフォードも公園や自然はたくさんあるんだけど、街の中心を取り囲むように配置されてるから、どうしてもわざわざ行くところっていう感じになってしまうのだ。

どっちがいいかは好みの問題だとは思うけど、観光視点で考えると、川とか公園とか自然が絡んだ景色にひかれやすい人はケンブリッジの方が気に入ることが多いんじゃないかな。一方、オックスフォードのハイストリートの辺りの景色にはケンブリッジにはない壮観さがあると思うし、ラドクリフ・カメラの存在も大きいと思う。そういう意味で、建物を中心とした街並みの美しさによりひかれる人はオックスフォードの方が気に入るんじゃないかと思う。

f:id:mediash:20140727101119j:plainキングズ・カレッジは立派だった。

 

f:id:mediash:20140727101138j:plainケム川から見えるキングズ・カレッジのチャペルが一番きれいな景色だったかも。

 

f:id:mediash:20140727101155j:plainケム川にかかる数学橋。

 

f:id:mediash:20140727101209j:plainバスステーションのすぐ脇が公園。

 

f:id:mediash:20140727101223j:plainジャッジ・ビジネススクール。建物が不思議なデザイン。