MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

Micaelmas Termの振り返り(3)

後述するとおり英語には相当苦労したものの、学期前半は想像してたより忙しくなくて、「あれ、MBAってこんなんだっけ?」とか思ったりもしたけど、課題の締切が立て続けにやってきた後半はそれなりに忙しかった。でも、アメリカのMBAほどはハードじゃないんじゃないかと想像。今学期はケースベースの授業が少なかったし、グループワークの比重もそこまで高くなかったから、まだ自分のペースを保てたかな。一方で、それは学校絡みの活動にかなり選択的に参加していたからでもあったり。今学期は目の前にある、やらなきゃいけないことだけはきちっとこなすという方針だったので、例えばケースコンペだとか、授業とは関係ないものは関わらなかった。

このブログでも何度も書いてしまったけど、グループワークは結構ストレスフルな感じだった。これはどういうグループに割り当てられるかで負荷の度合いが変わるので、運としかいいようがない。いいグループはうちよりもはるかにスムーズに作業をしていたわけで。状況改善の努力をしてもどうにもならない部分は当然あるので、このグループでグループワークに相当な時間を取られるような状況だったら、かなりしんどかったと思うな。

あと、就活関連のイベントも今の自分に役立ちそうなものがあまりなかったのでほとんど参加していない。あ、ベルテルスマンの会社説明会は絶対に参加したかったのに、スケジュールに入れ忘れてスキップしてしまったのは失敗だった。。

【英語】
だいぶ苦労した。自分の英語力のダメさと向き合う日々。IELTSやTOEFLのスコアとかってこっちに来るとまったく関係ないね、やっぱり。たぶん同級生のなかで自分が一番英語できない気がする。インターナショナル比率が今年は96%と猛烈に高いんだけど、ネイティブじゃなくても英語圏の大学を出てたり、英語圏で働いてたりする人が大半なので、みんな英語ができるのは当たり前。英語が微妙なのは一部のアジア人くらいっぽい。

一番苦労してるのはリスニング。授業は教授が比較的ゆっくりしゃべるからなんとかなるだろうと思ってたけど、人によっては早口で授業をするから(Finance 1のAlanとか)、予習してなかったら撃沈するであろう授業もあった。同級生との会話も人によるんだけど、なんだかんだみんな英語が達者なのと、いろいろな国籍の人がいてアクセントが多様で、聞き取れないことも多い。最後のほうは多少は慣れた気もするけど、まだまだ全然ダメ。しゃべるのは1mmも進歩した気がしない。。。この辺は性格上、そんなにしゃべるタイプではないのもいけないんだよね。ライティングは一度、教授からのレポートのフィードバックで「英語なんとかしようね」と言われたけど、どうにもならないので気にしないことに。リーディングはそれなりになんとかなっているかな。

で、英語力改善のための努力はしてまして、スピーキングに関してはしゃべる量の少なさを補うために、なるべく毎日のようにスカイプ英会話をやっている。まさかこっちに来てからここまで頻繁にスカイプ英会話をするとは。リスニングは学期前半はドラマを見たりとかしてたけど、忙しくなった後半はそれも続かなかったのが反省。それと、大学のランゲージセンターの授業も1コマ取っていた。グループワークとのかぶりとかで半欠席も多かったけど。英語力向上の努力は次学期以降も継続していきたい。

【ソーシャル】
人見知りだったり、コミュ障の気がある自分としては、基本的にパーティーみたいなものが苦手だし、人づきあいって結構めんどうに感じちゃうんだよね。。OxfordのMBAはいわゆるパーティースクールとは違うんだけど、MBAとか関係なしに大学自体の伝統としてカレッジディナーというのがあって、各カレッジごとに週に2〜3回はダイニングホールでフォーマルディナーが催されている。これはチケットを購入して参加するもので(人気は高いのでチケットはわりとすぐに売り切れることも)、別のカレッジだったり学外の人もゲストとして呼べる仕組みになっている。学生は友人をそれぞれのカレッジに招待し合ったりもしていて、Oxfordではこれが学期中に一番多いイベントごと。自分は今学期は他のカレッジのディナーに1回行っただけ。来学期はこういうのももう少しがんばらないとかなあ。

MBA以外の学校関係】
自分がOxfordを選んだ最大の理由でもあるけど、ビジネススクール外での学びの機会にはとても恵まれていて、すごくいい環境だと思う。当然と言えば当然なんだけど、MBAに来るとみんなビジネスにフォーカスした活動をしがち。でも、これは自分がメディアで働いてきたからかもだけど、将来につながるのは何もビジネスに関する学びだけとは限らないと思っている。その点、Oxfordのブランド力と総合大学としての魅力ということになるわけだけど、著名人の講演イベントはたくさんあるし、他の学部のイベントもおもしろいものがたくさんある。ただ、この点もリスニング力の低さが暗い影を落とす部分で、もっと聞き取れるようになるといいんだけどね。

【まとめ】
選択的に活動していたわりには、精神的にいっぱいいっぱい感を感じてしまっていて、自分のキャパの少なさに悲しくなった学期だった。MBAに来るとアグレッシブにいろいろなことに挑戦している人たちが多い。またとない機会なんだし、いろいろなことにチャレンジしなきゃと焦る一方で、自分の現在地をすごく考えさせられた。自分にとっては目の前にあることをきちっとこなすこと自体もチャレンジだし、他人と同じように行動する必要はないというのが冷静な結論。もちろん自分にとってどうするのがプラスになるのかは常に考えながら行動していきたい。英語力が向上してくるともう少し余裕をもっていろんなことができるようになるんだろうけど、そんなことも言ってられないからがんばろう。