MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

グループワークってやっぱり……

MBAといえばグループワークと言われるくらい、グループワークはMBAのプログラムに欠かせないものだ。Oxfordの場合でいえば、だいたい5〜6人で1つのグループが構成される。最初の学期は学校から割り当てられたグループで課題をこなしていくことになる。

グループワークはMBAの醍醐味ではあるんだけど、実際のところ、結構多くの日本人MBA生にとって、このグループワークが苦しみを生む存在になっているんだと思う。理由は大きく2つ。まずは単純にグループが機能しない。例えば、割り当てられたことをやらない、主張を曲げない、議論の本筋とずれることばかり言う、時間を守らないなどなど、グループワークを非効率にする要因はたくさんある。某INSEADではあえてグループがうまく機能しないようにメンバー構成を決めているみたいなことを学校が言っているようだし、こうした悩みはすべてのMBAで共通のはず。

もう一つの理由は英語力。これは主に純ドメの人に関わる話。単純に自分の言いたいことをうまく言えない場合もあれば、方向性がずれているときに軌道修正しようにも英語力が微妙なせいで説得力が出ないこともあるだろうし、そもそも他のメンバーの話す英語の聞き取りに苦労するという問題もある。日本語での議論に比べて、どうしても発言量が減ってしまううえに、効果的なことを言えないというのはよく聞く話だ。

そして、自分は今この両方ともを経験しておりますよ、ええ。うちのグループのメンバー構成は、なぜかインド2人(男)、オーストラリア(男)、シンガポール(女)、アルメニア(女)、日本(男=自分)の6人。今週は、もうすぐストラテジーのプレゼンがあるので、その打合せのミーティングを設定していたのに、6人中2人が来ない。来なかったメンバーの言い訳が「ミーティングの場所がわからなかった」。ちゃんとメッセージは送ってあったわけで、「電話すればいいでしょ」と他のメンバーが切れていて、小学生かよという状況。プレゼン、エッセイの構成チェックをすることになって期日までに打ち返したのは、チェックを求めた本人を除けば自分ともう一人だけ。どう考えても機能してないよね。。。

正直、自分は英語面であまりついていけておらず、ディスカッションではたいした発言ができていない。その分、課題のたたき台を作ってみたり、打ち返しを一番にしてみたりということで補う努力をするのがせいぜい。リーダー格として動いているシンガポール女子はディーンズ・リスト入りを狙っているそうで、そんな状況の自分に対して、他の人たちが信用できないから、頼りにしてる的なことを言ってくる状況なわけで。

もちろん、実際の仕事においても似たような状況は起こりうるわけだから、これもまた訓練と言われればそれまでなんだけど、なんかね、うまく機能してるグループもあるであろうことを考えると、不公平感が。。。

ちなみに、グループワークはMBAに欠かせないとは言ったけれども、グループワークへの比重の置き方はたぶん学校によってかなり異なると思う。よその学校の話を聞くと、グループワーク地獄になっているところもあるし、うちの場合は思っていたよりグループワークが少ないかも?というのがここまでの印象。最初の学期でグループワークを求められているのは、各科目で1課題ずつ。グループメンバーに恵まれたならいいんだけど、今回の自分はそうではないようなので、まあ、とりあえずグループワーク地獄な学校じゃなくて助かってはいるのかな。