MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

クモが多い気がする、というか多い

去年、オックスフォードに来てからずっと思ってることだけど、クモ(蜘蛛)がすごく多い気がする。東京に比べてというだけでなく、畑や田んぼも目立つ地域にある自分の実家と比べても。自分が住んでいる寮はオックスフォードのなかでも中心部にあるわけで、田園地帯にあるというわけではない。それでもすごく多いのだ。

冬場はさすがに少ないんだけど、暖かい時期は顕著。窓を開けていると、1〜2日で隙間のところにクモの巣を確認できるようになる。なので、自分は春から秋は換気以外では窓を開けたままにはしないようにしているんだけど、寮全体としては結構窓が開け放たれているので、建物の中に簡単にクモが侵入してくる。天井の方を見上げるとクモの巣を発見することもしばしば。そして、油断してると、自分の部屋の中でもクモに遭遇することになる。

イギリス中で同じ状況なのかは知らないけど、クモが多いのは本当にうっとうしい。蚊がほとんどいないのはうれしいんだけどねえ。

授業がすべて終了!

だいぶ長いことブログを放置してしまった。。。がんばれたら、ブログ放置期間のことを整理してポストしていきたい。それはさておき、タイトルのとおり、MBAプログラムの授業がすべて終了した。と言っても、これは自分の場合で、人によって夏の過ごし方が異なるので、授業終了のタイミングは各人違ってくる。

Oxford MBAは通常の学期が3つと最後にサマーオプションから1つ選択するというプログラム構成になっている。サマーオプションの選択肢は以下のとおり。

1. Strategic Consulting Project (SCP)
最近はコンサルプロジェクトが必修になっている学校も多いと思うが、Oxford MBAはアントレプロジェクトが必修になっていて、コンサルプロジェクトはサマーオプションという位置づけ。SCPでは学校が用意した企業もしくは学生が自分でアレンジした企業に対して、7〜8月をまるまる費やして4人1組のチームでコンサルを行う。

2. Summer Electives
Summer termの最初と最後の時期に開講される選択科目のなかから2つを受講する。選択科目の時期をうまく調整すれば、7月中旬までで授業は終了して、提出しないといけない課題はあるが、9月中旬のCapstone weekまでの期間を自由に使うことができる。

3. Individual Academic Thesis
MBA修士の学位ではあるものの、一般的には修士論文を書く必要がないプログラムが多いと思う。ただ、イギリスではMBAであっても最後に論文を書かせるところが多数派で、論文なしのMBAは数えるほどしかないと思う。OxfordもSCPや選択科目を行えば論文を書く必要はないのだけど、なかには一つのことを掘り下げて深めたいという学生もいるようで、論文という選択肢も用意されている(現在はこの選択肢は廃止されていると思う)。

4. Internship
7〜8月をまるまるインターンシップにあてることも学校が認めている。インターン先は自分で決めたところでよいようなので、Oxfordは1年制のプログラムではあるけれど、2年制同様のサマーインターンを行うことも可能になる。ただし、選択科目も取らなくてはいけないという条件つきで、学年末のセレモニーが終わったあとにインターンをやった人向けに開かれる選択科目を取らなくてはいけないという罰ゲームのような仕組みになっている。

以上の4つから1つを選択することになり、正確な数字はわからないが、SCPと選択科目が人気を二分していて、論文とインターンが少しずつという感じだと思われる。

自分はどうしたかというと、Summer Electivesを選んだ。なぜかというと、選択科目の受講を7月に終わらせてしまえば、8月にインターンをすることも可能になるから。ということで、8月は東京でインターンをする予定だ。選択科目のアサインメントが3つあるんだけど、インターン前に全部終わらせてしまいたいなあと画策中。


ちなみに、来年度のプログラムからサマーオプションの構成が変わるようで、論文はなくなる模様。また、Hilary TermやTrinity Termに選択科目を追加で取ることで、インターンをまるまる2か月やったとしても、セレモニー後に選択科目を取らずにすむようになるっぽい。

Financial Timesのデジタル戦略

Reuters InstituteにFinancial Timesの人がデジタル戦略の話をしに来たので聞きに行ってきた。FTは一応ペイウォールに成功していると考えられているメディアなわけで、今やグループの売上の半分以上がデジタルという状況。購読料と広告の比率も63:37というから、オンラインでコンテンツにお金を払わせているということ。

こうした従来の収益構造からの逆転は2012年の時点ですでに起こっていたし、ニュースにもなっていたわけだけど、例えば一般紙でペイウォールを成功させるのは簡単じゃないというのはFTの人も認めるところで、ビジネスモデルの面は正直参考程度という感じ。むしろおもしろかったのは組織論的な話。

デジタル化が進展すれば、当然、仕事の内容にも変化が生じるわけで、今までやっていた仕事が必要なくなったりもするし、新しい仕事が生まれたりもする。その結果、去年、記者の4人に1人は配置転換したんだとか(数年前に記者を増やしすぎたのもあるらしいけど)。みんながみんな変化に対応できているわけじゃないんだろうし、話をしたのがデジタル戦略を担っている人だからっていうのはあるにしても、さすがにDigital Firstを徹底しているメディアだけあって、変化に対する意気込みを感じた。そして、それに伴うアクションも。

なんていう話を聞いたあと、来週のマーケティングの授業のケースがタイミングよくNew York Timesのペイウォールの話だったりするのでした。ちなみに、今学期も授業は来週で終了!

イギリスに来てから初めての映画観賞

全然ブログ書かないままに時間が過ぎていく。そのうち、遡って書くことにでもしようかな。。

昨日、イギリスに来てから初めて映画を観てきた。大学時代は年間100本以上とか映画を観てたんだけど(お金ないしビデオで観たのが大半だけど)、ここ数年はかなり観る本数が減ってしまっていて、留学後も行こうと思えば行けるのにここまで映画館に足を運ばずに来てしまった。

そんななか、たまたまFacebookでの友人の投稿に触発されて、スパイク・ジョーンズ監督の『her』を観に行ってきた。近未来のロサンゼルスで、人工知能を持ったOSに恋してしまう男の話。この映画、結構好き。典型的なロサンゼルスの景色というよりは、近未来感を体現したような高層ビル群の景色が多用されている。音楽もきれい。ちなみに、日本では今年の6月公開予定のようで。

で、話には聞いていたけど、こっちの人ってエンドロールが始まるとみんな席を立ってしまうのね。自分は映画好きだからエンドロールまで観るのは当然みたいな感覚を持っちゃってるけど、一般的日本人ならエンドロールに興味なくてもたいてい最後まで席に着いてると思う。でも、今回エンドロールが終わるまで席にいたのは自分だけ。やっぱりこの辺り、全然違うんだなと。実際のところ、エンドロールの後に少しだけ話が続く場合もあるんだけど、そんなことはおかまいなしなんだろうね。

Michaelmas Termの成績

Hilary Termが始まって2週間。今学期はケースを使った授業が大半なので、前の学期よりもよりMBAっぽい感じ(?)になっている。発言はするように努力をしているけど、相変わらずリスニングに苦しんでいることも手伝って、発言しようにも機を逸することもやっぱり多い。もう少しなんとかせねばね。それでも、今学期は比較的ゆっくりわかりやすくしゃべる教授が多くて、その点は助かっている。

そんななかようやくMicaelmas Termの成績が発表された。Financial Reportingの試験の出来を結構心配していたんだけど、無事すべての科目をパスすることができた。パスすることができたどころか、気づけば全部の科目で平均以上の成績が取れているじゃないか。ファイナンスに至っては、今までまったく触れたこともないし、今も得意でもなんでもないのに、試験だけはかなり上位の成績だったことにびっくり。

最初の学期の成績がわかると少し気持ちが落ち着くっていう話を聞いてたけど、それは確かかも。リスニング力が弱いから授業の理解度は決して高いとは言えないし、グループワークでも聞き取れない、言いたいことを伝えきれない、そもそもMBA的スキル・知識が足りてないみたいなことでかなり悪戦苦闘していたわけだけど、それでもこれくらいの成績にはなるんだなあと。

それにしても、こんなんで自分が平均以上の位置にいるっていうことは、他の人たちは何をしてるんだとか思っちゃうけど。。