MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

MBA受験のためのIELTS Speaking

純ドメにとって一番の鬼門になるのがスピーキング。TOEFLよりもやりやすいのは間違いないけど、7.0以上を出そうとすると、やっぱり大変なわけで。

帰国子女とかだったら、日本語の参考書を読んで試験方式をつかみさえすれば、それなりのスコアが出るんだと思う。でも、純ドメは採点の実態を理解しないで受けると、スコアが伸びないんじゃないかなと思う。

自分の場合、最初に6.5が出て、ちょっとがんばればなんとかなると勘違いしたあと、6.0だったり、ひどいときには5.5というのを連発。そして、9回目にしてようやく7.0が出たわけだけど、もう完全に以下の本のおかげ以外の何ものでもない。

 
雅思考官口语实战指导

中国で出版されている本で、IELTSの元試験官がどのスコアを取るためには何が必要で、どうすればいいかを事細かに解説してくれている。評価基準が「流暢さと首尾一貫性」「語彙の豊富さ」「文法の正確さ」「発音」の4つであることは公表されているけど、それぞれにどうするとどのくらいのスコアになるのかがこの本では示される。初めて読んだときは結構衝撃的だった。こんな本、他にないもの。特に重要な教えは以下の2つかなと。

1. リンキングワード
2. 語彙

要は文章と文章をいろんな表現でうまくつないで、あとは意識的に難しめの単語を使うということ。

通じればいい的な英会話だと、中学生レベルのシンプルな文章をつなげればいいくらいの話だと思うけど、要は真逆。同じことを表現するにも、いかにこねくり回すかという視点が重要だと指摘している。この点については以下のブログも参照。

IELTSスピーキング 本気の対策①(Miyukiの英語学習法研究室)

純ドメ的にはこの部分の鍛錬に尽きるって言ってもいいかも。表現例は、この本のなかに山のように掲載されているので、とにかくそれらを使えるレベルにする練習が大事かと。

注意点としては、穴埋めすれば使えるようなテンプレも掲載されてるんだけど、丸暗記してそのまま使おうとしないことかも。自分が2012年11月、12月にIELTSを受けたときのスピーキングのスコアはさんざんなんけど、まさにこの丸暗記方式で失敗したわけで。その後、2月に受けたときは、丸暗記というより、話の構成は意識しつつ、あとは表現の引き出しから適宜必要なものを当てはめた感じ。そして、なんとかして難しめの単語をまぎれこませる。

実を言うと、こういう視点を持ってから日本語の対策本を見ると、わりと上記の本と近いことを言ってたりするんだよね。だから、この中国メソッドを理解したあとには、表現のストックを増やすために、日本語の対策本も役だったりする。

ちなみに、発音も採点の対象なので、あまりひどいとスコアが伸びにくくなると思われます。自分はTOEFL対策をしていたときに、有名なドナルドにコンタクトを取ったら、まずは発音矯正のレッスンを受けないと言われてしまい、しぶしぶSkypeで「Tarle Speech and Language」の講座を受けた。最初に発音の分析を受けたあと、できてない発音を手ほどきしてもらうという計5回のレッスン。結局、IELTSに切り替えたから、ドナルドの講座は受けずじまいだったけど、発音矯正レッスンを勧めてくれたことには感謝している。

MBA受験とか関係なしに、発音矯正レッスンは結構おすすめ。自分の発音がいかにダメだったかを思い知らされるし、どんな状況であれ、発音がましになったほうがコミュニケーションはスムーズだし。英会話で発音なんか二の次っていう意見もあるけど、個人的にはかなりおすすめしたい。