MBA留学雑記帳@オックスフォード

Saïd Business School, University of Oxford

オックスフォードのカレッジ選び(1)

デポジット(かなり高額。。。)の支払いを済ませ、その勢いでカレッジの希望も提出した。

オックスフォードには「カレッジ」という独特のシステムがある。これはいわゆる大学と同義で使われるものとは違って、一般的には「学寮」と訳されている(馴染みがないとわかりづらい話なので、詳細はWikipediaででも)。

オックスフォードの学生は、学部とカレッジのそれぞれに所属することになる。自分の場合で言えば、サイードビジネススクールMBAプログラムに合格したうえで、所属したいカレッジの希望を学校側に提出して審査を受けることになる。全員がどこかしらのカレッジに所属するので、どこにも受け入れてもらえないということはないが、これが必ずしも希望通りとはいかないのだ。

 
オックスフォードで一番有名なカレッジは、例えばクライストチャーチあたりかな。ハリーポッターの撮影に使われたため、観光名所にもなっている。このクライストチャーチをはじめ、トリニティやマートンなど、伝統あるカレッジはそうそうたる卒業生を輩出していることもあり、新しいカレッジに比べて、高いステータスを誇っている。

MBA生のカレッジ選びということでいうと、各カレッジごとにおおよその受け入れ人数が設定されている。早いラウンドで受かった人から優先的にカレッジの申請ができるので、人気のカレッジは早々に定員に達してしまうことになる。そして、学生に人気なのは、やっぱり伝統あるカレッジみたいだ。自分は3rdで合格したので、正直、余りものから選ぶしかない状況になっている。カレッジの申請フォームを見てみると、Fullの表記がつけられたカレッジがたくさん。それらを見ていくと、やっぱり伝統あるカレッジだったりするわけで。

卒業後に日本に戻る自分としては、カレッジの伝統なんて関係ないかなと。ということで、一番気になるのは、カレッジが所有する住居=寮。学寮と訳されているからといって、カレッジ自体が寮というわけではないのがややこしいところで、各カレッジが寮を所有していて、それを学生が借りる形になる。ところが、寮の数に限りがあるのがやっかいなのだ。カレッジによって寮の保有状況は異なるので、新入生に寮の提供を保証しているカレッジもあれば、早い者勝ちだよ~と宣言しているカレッジもある。オックスフォードで普通に部屋を借りるとバカ高いのは明らかなので、私費MBA生としては寮に入らずにはやってられない。

ということで、MBA生の受け入れ人数を意識しつつ、カレッジ自体のロケーション、規模、設備、そして寮の場所、設備、費用などを考慮しながら、カレッジを絞っていくことになる。

MBA生の受け入れ人数といのも実は悩ましくて、MBA生の受け入れ人数70人というグリーンテンプルトンのようなカレッジもあれば、1~2名しか受け入れないカレッジもある。MBAの250人のうち3割近くが所属するカレッジを選んだ方がMBA生の仲間作りにはいいのかなあと思う一方で、どうせみんなと仲よくなるなんてことはないし、人数が少ない方が結びつきは強くなりやすいかもとも思ったり。また、寮についても、一つのカレッジが複数の場所に寮を持っているのが普通なので、実際に割り当てられるのが、カレッジのメインサイトに近接したところになるか、町の中心部から離れたところになるのかは現時点ではわからず。要は、そもそも判断に迷う要素もあれば、現時点では不確定な部分もたくさんあって、なかなか決断が難しいわけなのだ。

そんなこんなで何日かぐだぐだと悩んでいたんだけど、現時点で受け入れ可になっているカレッジの中から、候補を3つくらいに絞って、そのうちの1つに申請してみた。ひとまずは、伝統とか規模とかは無視して、寮の保証とロケーションを重視した選択をしてみた。ちなみに、一度にできるカレッジへの申請は1か所で、受け入れ不可となったら改めて別のカレッジへ申請し直す仕組みだそうで。

さてさて、どういう結果が来るか。